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海老名駅
海老名駅
海老名駅

海老名駅(えびなえき)は、神奈川県海老名市上郷にある、小田急電鉄相模鉄道(相鉄)・東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

小田急小田原線、相鉄本線、JR相模線の3路線が乗り入れ、接続駅となっている。当駅は相鉄本線の終点であり、相鉄線(全線)内において横浜駅に次ぐターミナル駅でもある。

歴史

小田急電鉄

  • 1941年昭和16年)11月25日 - 開業。当時は神中鉄道線(後の相鉄本線)のみ停車していた。
  • 1943年(昭和18年)4月1日 - 隣接していた海老名国分駅が廃止、小田原線の駅での旅客営業開始。
  • 1972年(昭和47年)12月18日 - 海老名電車基地使用開始。
  • 1973年(昭和48年)12月21日 - 小田原方面に約400m移転。
  • 2007年平成19年)
  • 2008年(平成20年)
    • 2月3日 - 臨時改札口並びに臨時改札口と相鉄線とを結ぶ連絡通路を閉鎖。
    • 3月30日 - 当駅 - 厚木間の高架工事が完成。
  • 2009年(平成21年)3月29日 - 小田急 - 相鉄間の新設連絡通路の使用を開始。
  • 2010年(平成22年)
    • 8月20日 - 自由通路整備事業が完成。小田急マルシェ海老名がオープン。
    • 11月3日 - いきものがかりの楽曲「SAKURA」が当駅の接近メロディに採用され、同日から使用開始。
  • 2012年(平成24年)3月17日 - 当駅と新松田駅での営業列車の分割・併合を廃止する。

相模鉄道

  • 1941年(昭和16年)
    • 1月20日 - 相模国分 - 海老名間 (0.5km) の新線建設着手。
    • 11月25日 - 開業。同時に横浜からディーゼル自動客車により小田急線相模厚木(現・本厚木)まで乗り入れ開始。
  • 1964年(昭和39年)11月5日 - 本厚木までの乗り入れを中止。
  • 1973年(昭和48年)12月21日 - 現在の場所へ移転。
  • 2007年(平成19年)3月18日 - ICカードPASMO供用開始。
  • 2009年(平成21年)
    • 6月 - ホーム拡幅工事が完了。発車標が新型のものに更新される。
    • 8月 - 接近放送の内容が更新される。

JR東日本

駅構造・駅の特徴

小田急電鉄

島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。駅長所在駅で、相模大野管区海老名管内として相武台前駅 - 厚木駅間の各駅を管理している。

緩急接続特急ロマンスカーの通過待避などを行う。かつては主に当駅と相模大野駅分割・併合が行われていたが、2002年3月23日ダイヤ改正によりそのほとんどが新松田駅で行われるようになり、2008年3月15日のダイヤ改正で分割・併合そのものが大幅に削減され、2012年3月17日のダイヤ改正で特急ロマンスカー以外の営業列車での途中駅での編成の分割・併合は完全に廃止された。

2012年3月16日までのダイヤにおいては、平日・土休日の小田原4:53発急行新宿行(6両編成、本厚木まで各駅に停車)は当駅で前部に空車4両を増結して10両編成に、同じく平日・土休日の新宿23:35発最終急行小田原行(本厚木から各駅に停車)は後部4両を当駅で切り離し、小田原まで行くのは前部の6両であった。同年3月17日のダイヤからは、小田原4:55発急行相模大野行(6両編成、本厚木まで各駅に停車)は相模大野で始発の急行新宿行に連絡するようになり、同じく平日・土休日の新宿23:35発最終急行小田原行は小田原まで10両で運転することになった。列車の分割・併合は、原則として1番ホーム(下り線)と4番ホーム(上り線)を使用していた。

2010年11月3日より本厚木駅とともに接近メロディとして、海老名市・厚木市出身の音楽ユニットいきものがかりの楽曲「SAKURA」が使用されている[1]。これは、『ウルトラマン』の楽曲を採用した祖師ヶ谷大蔵駅に次いで2例目である。

駅改良工事

改良工事の進捗に伴い、2009年5月31日初電より新宿寄り階段の使用が開始され、平日6時30分から8時30分まで実施されていた3・4番ホームのエスカレーターの上り専用の扱いが廃止となった。また、自動改札機を入口専用として2台増設した。また、同年12月13日からは改札口が1か所増え、従来からある中央改札口(有人)と新設される西口改札口(無人)の2か所となった。これに合わせて中央改札口ときっぷうりばの場所が新宿方面寄りに移動した。

2010年5月16日からは客用トイレ(本設)の使用が開始され、駅務室が中央改札口の小田原方面寄りに移動、きっぷうりばも左側に移動し、客用トイレ(仮設)は使用停止となった。さらに、ホームのかさ上げ工事と床の舗装も行われた。

2009年3月29日、小田急 - 相鉄間の新設連絡通路が供用開始となった。また2010年8月20日に自由通路整備事業が完了(詳細は後述)し、構内には小田急マルシェ海老名がオープンしている。

バリアフリー施設

改札口からホームへはエレベーターが各ホームに1基ずつ、エスカレーターが各ホームに2基ずつ設置されており、エレベーターは2007年5月12日に、エスカレーターは2008年2月3日にそれぞれ使用を開始した。なお、改良工事期間だった2008年2月から2009年5月ごろまで上りホームのエスカレーターは平日の6:30から8:30まで2基とも上り専用(ホーム→改札階)だった。

トイレ

改札内コンコースにあり、男女別に多目的トイレが設置されている。2010年5月16日より現在の位置となり、それ以前は下りホームに設置されていた。

その他の設備

のりば

ホーム 路線 方向 行先
1・2 小田原線 下り 本厚木秦野小田原箱根湯本方面
3・4 小田原線 上り 相模大野新宿千代田線方面

主本線は2番線と3番線であり、1番線と4番線は待避線である。

西側の座間寄りに海老名検車区があり、一日数本ほど当駅始発列車が設定されている。小田急の4か所ある電車区・車掌区の1つ(海老名電車区・車掌区)でもあり、毎年10月中旬頃の週末には「ファミリー鉄道展」が開催される。敷地内に初代3000形ロマンスカー「SSE」が格納庫に収納されたまま保存されている。

特急ロマンスカー停車の要望

海老名市では1981年以来、神奈川県鉄道輸送力増強促進会議を通じて小田急電鉄に対し、当駅への特急ロマンスカーの停車を要望している。これに対し、小田急電鉄は「今後、旅客の利用状況、駅周辺の状況および鉄道施設の改善状況等を踏まえ、検討していきたい」と回答している。なお、2009年5月10日には海老名市長を会長とする「海老名発ロマンスカー実現市民会議」が発足し、特急ロマンスカー停車を求める署名運動を行っており、駅前に垂れ幕も掲出している。

ただし、両隣の急行停車駅である相模大野駅本厚木駅[2]も特急停車駅であり、当駅にも停車した場合は急行との差異がなくなる恐れも考えられるため「停めすぎ」「特急の速達性が損なわれる」といった根強い反対意見も存在し、具体化には至っていない。

相模鉄道

頭端式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎は小田急電鉄のホームに隣接して設置されている。改札口は南側頭端部1か所のみとなっている。なお海老名管区として、当駅-相模大塚駅を管理している。

相模鉄道によると、利用者が2004年度から3年連続で増加していることから、乗客の安全に配慮し、ラッシュ時のホーム上の混雑を緩和する目的でホームを現行の9mから13mへと4割程拡幅する工事を行った。2007年11月17日まで使われていた2番線の線路を撤去してその部分にホームを拡幅したため、同年11月2日まで電留線として使われていた3番線が2番線となった。2007年秋から仮設乗り場の建設を行い、当初は2008年9月までの竣工を予定していたが工事の遅れから、2009年6月に整備完了となった。併せて発車標も新しいタイプに交換され、同年8月には自動放送も更新している。

バリアフリー施設

東口(駅前広場側)にエスカレーターが2基あり、2006年12月20日に使用を開始した。また、相鉄 - 小田急乗り換え通路にはエスカレーター3基とエレベーター1台があり、2009年3月29日より使用開始した。

トイレ

改札内にあり、多目的トイレが自動精算機横に設置されている。

店舗

  • 京樽(改札内)
  • ステーションイスト(売店、改札外)
  • 崎陽軒(改札外)
  • ウィルコムプラザ 海老名(改札外)
  • 横浜銀行店舗外キャッシュサービスコーナー(改札内外にそれぞれ1台)

その他の設備

改札内にAEDが設置されている。

のりば

番線 路線 行先
1・2 本線 大和二俣川横浜いずみ野湘南台方面
備考

JR東日本

島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。相模線単独の駅としては最も新しい駅である。

ホームと駅舎は小田急・相鉄ホームの西側よりかなり離れた所に設置され、小田急・相鉄の駅とJRの駅とは屋根のない自由通路で連絡しているが、自由通路の所要時間はおよそ3分程度であり、小田急・相鉄双方のホームからJRホームまでの移動時間は7分前後を要する。このため、今後は後述のように動く歩道などを設けた新自由通路を整備する計画がある。

駅長配置の直営駅で、管理駅として厚木駅入谷駅を管理している。駅舎内にはみどりの窓口(営業時間 7:00 - 20:00)、自動券売機(近距離乗車券用・指定席券売機)、自動改札機(Suicaオートチャージ対応型)、自動精算機が設置されている。2006年11月16日に自動改札化が完了した。構内にエスカレーターはないが、2011年3月に構内エレベーターを供用開始した。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 相模線 上り 厚木茅ヶ崎方面
2 相模線 下り 橋本八王子方面
備考
  • 相模線のほとんどの駅には安全側線がないが、当駅には設けられている。
  • 茅ヶ崎行の始発列車が数本設定されている。

海老名駅自由通路整備事業

小田急の駅構内における自由通路の整備

当駅は自由通路の混雑が激しく、特に朝ラッシュ時は小田急線と相鉄線の列車が同時に到着すると自由通路の人の行き来が多い。このことから「海老名駅自由通路整備事業」が計画され、2010年に完成した。なお、今後はJR海老名駅方面への自由通路の延伸計画もある(詳細は後述)。

海老名市・小田急電鉄・相模鉄道の3者でこの事業に関する施工協定を2006年1月11日に締結し、2009年時点では小田急と相鉄の駅舎のバリアフリー化の工事が進められていた。自由通路を改装前の7mから12mに拡幅してコンコースを増築、加えて東側への中央改札口の新設、ホームのかさ上げと屋根の改修を実施し、多機能トイレの設置、ホームとコンコースを結ぶエスカレーターとエレベーターの設置を行った。また、JR以外で初めて鉄道警察隊の分駐所も新設された。

2007年1月13日から小田急線東口階段(駅前広場側)が一部閉鎖されたため、バスやタクシーを利用する場合は相鉄の階段またはペデストリアンデッキを経由しなければならなくなったため、同年5月12日からエレベーターや中央改札口(新設)など新駅舎の一部が使用開始された。

2008年2月3日から小田急線上下ホームに新設された中央改札口に通じるエスカレーターの使用を開始するとともに小田急線の臨時改札口を閉鎖して改札口を中央改札口に一本化、並びに小田急線 - 相鉄線の連絡通路を閉鎖したので、乗り換え経路が中央改札口から仮設階段を経由して一旦東口に出て乗り換える経路となった。また、JR相模線との連絡通路も一部移設された。

2009年3月29日から小田急 - 相鉄を連絡する乗り換え通路も新設され、エスカレーター3基(昇り1基・降り2基)とエレベーター1基も新たに設置されるとともに西口階段の一部を閉鎖しエスカレーター2基の使用を開始し、同時に東口にあった仮設階段は閉鎖された。

2009年5月31日より小田急線の新宿方階段を使用開始し、また、小田急 - 相鉄との連絡エスカレーターの運転方向を昇り2基・降り1基に変更した。

2009年12月13日から小田急線の改札口が増設され、従来の中央改札口と新設される西口改札口の2か所となった。また、東西自由通路とJR相模線方面を結ぶ連絡通路の使用を再開し、これによりJR相模線の乗り換えの経路は現在よりも短くなった。合わせて東西自由通路と西口を結ぶ西口階段(本設)の使用を開始した。

2010年5月16日より小田急線客用トイレ(本設)の使用を開始し、また駅務室が中央改札口の小田原方面寄りに移動し、きっぷうりばも左側に移動した。

2010年8月20日より一部工事中となっている駅構内および自由通路が全面完成・開通。これをもって4年7か月にわたった自由通路整備工事は完了した。工事開始以来当駅構内には飲食店がなかったが、同日に小田急マルシェ海老名がオープンし、吉野家小田急グループ企業が運営するまぐろ市場、箱根そばなどが入店した。その工事完了後はJR相模線の駅のバリアフリー化工事が行われ、2011年8月にエレベーターが設置された。

小田急とJRの駅舎間における新自由通路の整備

2010年に完成した小田急海老名駅構内の自由通路を延伸する形で、JR海老名駅まで新たに連絡通路(新自由通路)が整備される。既存の駅間連絡通路の並びに作られるため、新自由通路への切り替えまでは既存の連絡通路が使用可能である。また、小田急海老名駅の東口やJR海老名駅の北西側、両駅舎間では再開発事業が進行中(詳細は後述)で、これらの再開発施設を結ぶ導線となる。

現在の駅間連絡通路(延長約200メートル)は幅4メートルの屋根なしであるが、これに対して今回新設される連絡通路は幅12メートルの屋根付きで、動く歩道蓄電池内蔵太陽光発電システム、LED照明、ミストシャワーなどを設ける計画となっており、2015年3月の完成を目指している[3][4]

利用状況

  • 小田急電鉄 - 2012年度の一日平均乗降人員は133,788人である[5]
  • 相模鉄道 - 2013年度の一日平均乗降人員は114,002人である[6]
  • JR東日本 - 2012年度の一日平均乗車人員は10,008人である。
年度 小田急電鉄 相模鉄道 JR東日本
一日平均
乗降人員
一日平均
乗車人員
一日平均
乗車人員
出典 一日平均
乗車人員
出典
1943年 736
1946年 4,320
1950年 6,448
1955年 8,095
1960年 11,917
1965年 21,832
1970年 36,199
1975年 55,568
1980年 81,674
1982年 87,461
1985年 105,741
1990年 130,530  
1995年 142,018  
1998年 67,983[7] 64,204 [8] 6,605 [8]
1999年 65,800[9] 62,128 [10] 6,605 [10]
2000年 128,427 64,042[9] 60,474 [10] 7,142 [10]
2001年 63,720[11] 59,512 [12] 7,147 [12]
2002年 65,599[11] 59,555 [12] 7,630 [12]
2003年 130,732 64,845[13] 58,417 [14] 7,576 [14]
2004年 131,850 65,570[13] 58,640 [14] 7,761 [14]
2005年 133,132 66,227[15] 58,907 [16] 8,001 [16]
2006年 136,523 67,932[15] 59,734 [16] 8,495 [16]
2007年 137,183 68,380[17] 60,012 [18] 9,218 [18]
2008年 135,012 67,300[17] 58,518 [18] 9,315 [18]
2009年 131,891 65,849[19] 56,873 [20] 9,251 [21]
2010年 131,505 65,697[19] 57,022 [20] 9,392 [22]
2011年 131,622 65,782[23] 56,413 [23] 9,418 [24]
2012年 133,788 10,008 [25]

駅周辺

従来の集落とは関係なく小田急小田原線と相鉄本線の合流点に設けられた当駅は、開業当初、周辺集落のいずれからも遠い水田地帯の真ん中に位置していた。海老名町(1971年より海老名市)の中心集落に近い東口側に駅前集落が形成されたが、その発展は長らく限定的なものであった。駅周辺の市街化が進行するのは水田からの農地転用再開発事業が進み、以下の諸施設が建設された1980年代以降のことである。

以前からの市街地である小田急線・相鉄線の当駅東口には、大型ショッピングモールビナウォークが立地し、丸井海老名など130以上の専門店が入居する。少し離れるとイオン海老名店ショッパーズプラザ海老名などの商業施設、海老名市役所や海老名郵便局、さらにヤマダ電機ダイソー、そして駅からかなり離れているがコジマなどの家電量販店オークラフロンティアホテル海老名海老名プライムタワーが立地する。また、駅周辺にはマンションが建ち並んでおり、駅前に23階建ての高層マンション2棟がある。

イオン海老名店(旧海老名サティ)には日本初のマルチプレックスシネマともされるワーナー・マイカル・シネマズの1号劇場(現イオンシネマ海老名)が1993年4月に開業した。その後、2002年4月にできたビナウォークにもTOHOシネマズ海老名(旧ヴァージンシネマズ)が進出するなど、近距離に映画館(シネコン)が2店舗立地している。海老名を『映画の街』としてアピールするため、2002年から2008年まで「海老名プレミアム映画祭」が開催されていた。

小田急線・相鉄線の駅とJR線の駅との間は、小田急電鉄海老名電車基地や海老名市文化会館、総合福祉会館、海老名市立図書館などがあるが、JR海老名駅の北西側はリコーテクノロジーセンタービアメカニクスなどの工場田圃が中心で、東口と西口では街の様相が大きく異なっている。しかし、今後は西口や小田急〜JR駅舎間でも後述のように再開発が行われる予定である。

今後の再開発計画

東口における再開発

小田急線・相鉄線の当駅メイン出入り口である東口エリアでは2002年4月にビナウォークが開業するなどこれまでにも再開発が進められてきたが、駅前の旧駐車場スペースで複合施設(小田急海老名駅東口ビル(仮))の開発が現在進行中である。地上11階のうち4階までは商業施設、上層は賃貸住宅となる予定で、2階部分では駅のコンコースペデストリアンデッキと直結する。2014年10月の完成を目指している[26]

西口および小田急とJRの駅舎間における再開発

これまで開発が行われてこなかった当駅西口エリア(JR海老名駅の北西側)でも再開発が計画されている。ららぽーとを核とした大規模商業施設や商業・業務・住宅の複合施設、マンション、戸建て住宅などが整備される(計画人口は3000人)というもので、大規模商業施設の開業及び街開きは2015年の秋を予定している[4][27]。また、西口エリアとは別に小田急とJRの駅舎間エリアでも民間企業による再開発が今後行われる計画である[3]

海老名駅西口土地区画整理事業
海老名駅西口土地区画整理事業については、海老名駅東西一体のまちづくりおよび中心市街地の一角としての機能を形成し、高度利用による商業、業務、文化、教育等の多様な機能と人口が集積したまちづくりを推進している。また、土地の高度、有効利用と良好な景観形成に努め、住宅、商業施設が共存する市街地形成を進め、「快適に暮らす 魅力あふれるまち 海老名」の将来都市像を設定しており、都市機能を集積し、暮らしの質を高めることにより、魅力あるまちづくりを目指している。
小田急とJRの駅舎間エリア
約5ヘクタールのこの土地は小田急所有地であり、元は市街化調整区域のため開発が認められなかったが、2009年9月中旬に告示された第6回線引き見直しで市街化区域に編入されたことにより、再開発の下地が整うこととなった。このエリアは「民間企業による駅間開発地区」とされており、住宅や業務、商業施設向けのビルを複数建てる計画となっている。この他、前述のように小田急海老名駅〜JR海老名駅間の新自由通路を2015年3月までに設置する計画がある。
西口(JR海老名駅の北西側)エリア
この地域も市街化調整区域であり長い間事業化の目途が経っていなかったが、該当地域の9割以上の地権者が市街化区域編入に対して同意したことから2009年6月に「海老名駅西口特定土地区画整理準備組合」が設立され、必要な定款やまちづくり計画の作成及び、同地区の土地利用計画案をもとに認可権者である神奈川県との協議が進められていくこととなった。さらに、同年9月中旬に実施された第6回の線引き見直しで土地区画整理予定区域が変更されて、同地域は市街化区域への編入を前提とした特定保留区域となった。
こうした中、ららぽーと海老名(仮称)を提案した三井不動産と準備組合との間で、2010年9月15日に西口の商業施設である、いわゆるセンター用地進出に関する優先交渉権者地位確認書の覚書の調印式が行われたことにより、具体的な調整が図られていくこととなった。さらに、2012年12月25日には同地域がようやく市街化区域に編入にされ、同日には土地区画整理事業の本組合(海老名駅西口土地区画整理組合)の設立も認可された[27]。約14.1ヘクタールのセンター用地のうち、約3ヘクタールのららぽーと海老名(仮称)を含め、2015年秋の大型商業施設の完成を目指している。

バス路線

以下の路線が乗り入れ、神奈川中央交通相鉄バスによって運行されている。

海老名駅東口

  • 毎年大晦日より正月三が日までの期間には東口から寒川神社への初詣客向けに臨時直通バスが運行されている。1999年10月11日までは相模鉄道(当時)が運行する定期路線であったが、2000年から臨時直通便に扱いが変更された。

海老名駅西口

上記の他、コカ・コーラ セントラル ジャパンへの従業員輸送用バスや海老名総合病院・海老名メディカルサポートセンターへの送迎バスも発着する。

駅名の由来

駅所在地の自治体名が「海老名」であることから。なお、「海老名」の名の由来にはさまざまな説がある[28]

その他

相鉄線と小田急線の相互乗り入れ構想

小田急と相鉄の駅舎がともに老朽化し、かつ手狭にもなっていることから、新しい駅舎を建設する(駅改良工事)こととなった(小田急は新築、相鉄は一部改良)。その際の2006年4月16日に当時の厚木市長の呼び掛けで両者関係者出席の下、相鉄線の駅から小田急小田原線本厚木駅への乗り入れに関するシンポジウムが開催された。相鉄側の見解としては、小田急線のみならず、他社線との相互直通(乗り入れ)については利便性向上や沿線価値の向上、新たな輸送需要喚起になるため、今後の研究課題としている。一方で、この時点で前述の当駅における新築計画を白紙として見直す必要があることに加え、

  1. 車両や運転保安設備などに互換性がない。
  2. 小田急とのダイヤ調整が必要である。
  3. 海老名駅の構造など大規模な設備投資が必要。

などの課題もあり、相鉄の筆頭株主である小田急側は難色を示している。現在では前述の駅改良工事が既に終了していることもあり、構想の実現は更に遠のいている。

隣の駅

小田急電鉄
小田原線
快速急行・急行
相模大野駅 (OH 28) - 海老名駅 (OH 32) - 本厚木駅 (OH 34)
準急・区間準急・各駅停車
座間駅 (OH 31) - 海老名駅 (OH 32) - 厚木駅 (OH 33)
相模鉄道
本線
特急
大和駅(SO14) - 海老名駅(SO18)
急行・快速・各駅停車 (急行は二俣川、快速は鶴ヶ峰まで各駅に止まる)
かしわ台駅(SO17) - (相模国分信号所) - 海老名駅(SO18)
東日本旅客鉄道
相模線
厚木駅 - 海老名駅 - 入谷駅

脚注

  1. 「海老名駅」「本厚木駅」のホームに列車が接近する際に「いきものがかり」の楽曲が流れます!!PDF  - 小田急電鉄ニュースリリース(2010年10月26日閲覧)
  2. 本駅と本厚木駅との間は1駅(厚木駅)しかなく、快速急行・急行でも所要時間は平均3分程度である。
  3. 3.0 3.1 海老名駅に新たな自由通路が誕生します!(海老名市:まちづくり 2013年2月1日)
  4. 4.0 4.1 海老名駅西口再開発、総事業費54億円 15年秋まちびらき(日本経済新聞 2013年1月7日付)
  5. 小田急電鉄「1日平均乗降人員」
  6. 相鉄グループホームページ「相鉄乗降人員」
  7. 神奈川県県勢要覧(平成12年度)223ページ
  8. 8.0 8.1 神奈川県県勢要覧(平成12年度)220・225ページ
  9. 9.0 9.1 神奈川県県勢要覧(平成13年度)225ページ
  10. 10.0 10.1 10.2 10.3 神奈川県県勢要覧(平成13年度)222・227ページ
  11. 11.0 11.1 神奈川県県勢要覧(平成15年度)223ページ
  12. 12.0 12.1 12.2 12.3 神奈川県県勢要覧(平成15年度)220・225ページ
  13. 13.0 13.1 神奈川県県勢要覧(平成17年度)225ページ
  14. 14.0 14.1 14.2 14.3 神奈川県県勢要覧(平成17年度)222・227ページ
  15. 15.0 15.1 神奈川県県勢要覧(平成19年度)227ページ
  16. 16.0 16.1 16.2 16.3 神奈川県県勢要覧(平成19年度)224・229ページ
  17. 17.0 17.1 神奈川県県勢要覧(平成21年度)241ページ
  18. 18.0 18.1 18.2 18.3 神奈川県県勢要覧(平成21年度)238・243ページ
  19. 19.0 19.1 神奈川県県勢要覧(平成23年度)239ページ
  20. 20.0 20.1 神奈川県県勢要覧(平成23年度)241ページ
  21. JR東日本「各駅の乗車人員」(2009年度)
  22. JR東日本「各駅の乗車人員」(2010年度)
  23. 23.0 23.1 神奈川県県勢要覧(平成24年度)235ページ
  24. JR東日本「各駅の乗車人員」(2011年度)
  25. JR東日本「各駅の乗車人員」(2012年度)
  26. 海老名駅東口の再開発が始動 小田急がビル着工(日経新聞 2013年4月2日付)
  27. 27.0 27.1 次代へつなぐ新たなまち。~海老名駅西口土地区画整理に着工~(海老名市:まちづくり 2013年4月9日)
  28. さまざまな説には、
    • 昔、この一帯がまだ海であった頃に大きな海老が棲んでいたからだという伝説的な説
    • 田んぼにいた小エビを「海老田」と呼ぶようになり、それが転じたという説
    • 昔この土地を支配していた海老名氏に由来するとする説
    などがある。

関連項目

外部リンク